香りの散歩道


香りを楽しむ
墨絵・朝野泰昌
「朝野家 香りの散歩道」
この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。

大切な人に贈るメッセージには、封を開けた瞬間、そこはかとない香りが漂う、文香(ふみこう)を同封してはいかがでしょう。
文(ふみ)のお香と書く、その名の通り、手紙に忍ばせる小さな匂い袋です。

文香の由来は、平安時代に貴族たちが、手紙にお香を焚きしめて贈ったことに由来するそうです。
『源氏物語』では、恋文のような和歌に香りをつけて、花や木の枝と一緒に届ける描写が、たびたび登場します。
恋しい思いを、言葉と香りで伝えたのですね。

屋敷の中で暮らす姫君たちは、受け取った和歌の内容だけでなく、文字の美しさやお香を選ぶセンスでも、送り主の人柄を想像したそうです。

また、香りには厄除けの効果もあると言われているので、恋しい気持ちだけでなく、「どうぞ、おすこやかに」と、相手を気づかうときにも文香を同封してみませんか。

その反対に、悪臭のするところには、災いをもたらす邪気が集まる、とも言われています。
身の周りをいつも清潔にして、いい香りを漂わせておくことは、災いを寄せ付けない方法の一つかもしれません。
ただし、香りの好みは人それぞれで、強すぎると悪臭になります。

あくまでも、さりげなく。
それが香りを楽しむ上で、大切なことですね。


「朝野家香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りしました。

*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

2月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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